愛護センターでお会いしたボランティアさんのお話をきっかけに
前職は愛護センターに収容される動物たちを保護・管理する担当だった「こまちや」の僕(岡部)が、ある日、引き出しボランティアさんからこんな事を聞きました。
🙎♂️岡部「最近は高齢の方が、施設に入ったりご入院されたりでセンターに収容される子が急激に増えてるんです…」
🙍♀️ボラさん「以前、同じようなお悩みで保健所に猫ちゃんを引き取ってもらった飼い主様が、毎日毎日、その猫ちゃんを保健所に連れて行ったことを後悔しながら老人ホームで暮らしていました。ご病気もあり、いよいよお亡くなりになってしまう間際まで、その猫ちゃんに対する懺悔のお言葉を職員さんに言っていたそうです。『私はあの子を保健所に連れて行ってしまった…許してほしい』と」
この話を聞いて、僕は何とも言えない気分になってしまいました。
大切な家族とのお別れが、こんなにも悲しいものであっていいのだろうか?
大事に大事に育ててきて、家族としてずっと一緒に暮らしてきたのに、最後がそんなお別れだなんて。
センターに入ってくる子たちの理由は様々ですが、ご高齢や病気を患い、頼れる人が近所にいない方々のペットのお世話を「こまちや」がお手伝いする。そうすることで、飼い主様と大切な家族であるペットが一緒にいる時間をもっと長くすることができるんじゃないか?また、いざとなったら僕がペットを一時預かり(またはボランティアさんや協力してくれる方にかけあって、最悪の事態は避けられるんじゃないか?)新たな飼い主さんを探したりできるんじゃないか?
今後、確実に増えるといわれている高齢者の方によるペットの老老問題。ここにも、しっかりとケアをすることで、この地域の動物問題に少しでも貢献できる、そう思いました。
月一回でもいいから定期的に利用してほしいのです
このサービスの目的は「人と大切な家族であるペットが“ずっと“一緒に暮らす」ことをお手伝いさせていただくことです。
もちろん、その回数や頻度は各飼い主様の状況次第でお好きに設定いただけますが、できれば月に一回はこまちやを呼んでいただき、飼い主様とペットさんが元気な姿を見せていただけたら嬉しく思います。
柏市内は交通費無料、1回1000円(20分)という価格もそこを意識しました。おそらく利益は出ないだろうな、と経営者としては失格な価格でも、これなら月一回は利用いただけるのではないか?との思いから設定させていただきました。
先進的な「京都市」と「ねこから目線。」さんの取り組み🐶😺
【この子とずっと一緒に暮らすためのお手伝い】は、「京都市」と「ねこから目線。株式会社」さんの協働プロジェクト『ねこを飼い続ける支援、ねこを飼い始める支援』という取り組みを参考にいたしました。
社会的な課題を抱える京都市と、技術・ノウハウを持った民間企業等をマッチングし、社会問題の解決を目指す「KYOTO CITY OPEN LABO」の採択事業として、公民連携で取り組んでいる「ねこを飼い続ける支援、飼い始める支援」。
僕はその詳細を知りたく、すぐさま京都まで足を運び、ねこから目線。の代表・小池様と京都動物愛護センターの担当者の方に実際にお会いしてお話を伺ってきました。その様子は後日、こちらで報告したいと思います。
この取り組みの記事をを拝見した時に、京都でできるならきっと柏でも同じようなことができるはず、僕はそう思いました。まだ始まったばかりの取り組みですが、人と動物が共生する社会を目指すならば、今後、必ず必要なサービスになるはずだと思っています。
動物を心から愛する人が、その子との悲しいお別れをしなくてすむような、そんなサービスにしたいと心から思っています🐶😺